隷属なき道(後半)

吉田ろくです。
今日はルドガー・フレグマン著の「隷属なき道」を読み終えました。

隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働

隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働

 

眩しすぎる光には目を閉じてしまうように、人はただならぬ希望には警戒してしまう生き物です。
私は経済や政治に関しては全く無知と言っていいほど知識がありません。
ですので、この本に書いてあることがすべて本当だという証明はできません。
しかしもし本当ならば、今ベーシックインカムほど未来に希望を持てるものはないと感じました。
この本の中でも書いてある「認知的不協和」のように、人は自分が信じたいものしか信じないようにできています。
それは、人ひとりでは何が本当なのか見定められないということでもあるかと思います。
私はフレグマンとはこの本が初対面です。
彼の生い立ちも知らなければ、人となりなど全くわかりません。
何故ならこの本は、全てを歴史の理屈で説明した本だからです。
彼を信用に値する材料を何も持っていない私は、本当にベーシックインカムが有用なのか、疑ってしまいます。
疑り深い私は、彼がどんな目的でこの本を書いたのか、模索してしまいます。
だから理屈ではなく、直感でこの人は信頼できるという人と共に生きたい。
そうすることで信じる世界が広がり、未来も描けるのではないかと思いました。

「天は人の上に人を造らず」
学問のすすめはこの言葉ではじまり、こう続きます。
「賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり」
実は人間は生まれながらに平等、ということではなく、学びながら生きていくことが価値ある生き方なのだと、福沢諭吉先生はおっしゃっています。
どうせ学ぶのならば、尊敬できる人から学びたい。
それが人生を豊かにするものだと、私は考えます。