武道館

吉田ろくです。
今日は朝井リョウさんの「武道館」を読みました。

武道館 (文春文庫)

武道館 (文春文庫)

 

これはとある少女がアイドルになり、アイドルの聖地である武道館を目指す話です。
僕は正直アイドルというものに対して興味はあまりなかったのですが、朝井リョウさんの小説は一番読んでいるほど好きだったので読んでみました。
アイドルには、恋愛禁止という絶対的なルールがあります。
この本は知らない誰かから決められたそのルールに対する葛藤が描かれています。
人を好きになるというのは人間の本能であり、そのおかげで我々は子孫を残してきました。
ですので人間の本質は愛でできていると言っても過言ではないかと思います。
ですので正直僕は恋愛禁止というルールには賛成できません。
ファンに応えなければいけないからと抑圧されるのは、逆にファンがアイドルに対して愛がないのではないかと感じます。
アイドルは偶像です。
でも人間が本物の偶像になることの難しさを想像することが、アイドルに対する愛なのではないかと思いました。
今、コミュニティが形成あれる過渡期ならば、これからは愛のあるコミュニティが形成されるような社会にしたいです。